サマーカップレポート
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| フォトグラファー:USAMI |
今期2戦目となるジャパンサーキットが地元検見川で行われることになった。
韓国で行われたPWA以来のスラロームレースとなった今回は、1つのテーマを持って挑むことにした。
今、世界では「フォーツー」というスラローム競技を採用している。簡単に言うと、「4枚のセイルと2本のボードを始まる前に登録をして、それ以外の物は使用できない」というものである。
この時期の検見川は梅雨明けとともに南西の風が吹き、日本でも有数のウインド天国と化す。しかも今回はラッキーなのか、台風が日本海を通過していくのと大会開催日程がドンピシャにはまったのだ。日本海を強い低気圧や台風が通過すると、日本全国南西が吹き荒れる。ここ検見川は南西の入りも抜群で、他の地域よりワンサイズ変わってくるぐらい強くなる。大会前日も台風の影響を受け、しっかりと南西が入っていた。
各地から前入りした選手たちが調整に入り、ビーチも賑わいをみせていた。自分も7.3でSX-M,Sをそれぞれテストし明日に備えた。大会期間の予想は初日が台風で、2日目はサーマル狙い。初日の風をどう読むかがポイントとなってくる。
大会初日、朝からばっちりのコンディション。後は運営船がどのタイミングで出られるかがポイントになってくる。
2日間を乗り切るために9.9〜5.0までのセイルと、SX-XXL,XL,L,M,S,XSの中からどの組み合わせがベストなのかを慎重に選ぶ。まず柱になったエリアは8.3〜6.3で2日目を考えるとボードのラージサイズは外せないところだった。後は今日の台風をどのサイズで乗り切るか。慎重に考える。海面チェックに行く選手を見ると、5.4ぐらいでもビンビンに走っている。船が出られないことを考えると要らないところ。だが、もしかしたらと考えると、押さえで5.8,5,4を入れておきたい。なぜかというと、この時点でボードはSX-Mを使うと決めていたからである。地元の利を生かして考えると8.3〜6.3ぐらいが最も多いコンディションなので、このエリアを中心に押さえ、後はミニマムに合わせるか台風に合わせるかといったところだった。
結局決め手となったのはジャンクな海面。ココを走るのには小さめのセイルのほうが楽で、ジャイブの取り回しもいいことを考えてこのエリアにした。 07 Warp F2007 8.3,7.3,6.3,5.4 SX-L(120L ワイド75)SX-M(105L ワイド69)
なかなか船が出られない状況が続いたが、神がかり的な運営スタッフによってどうにかこうにかコースが設置され、いよいよレースがスタートとなった。風は十分吹いている。
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| フォトグラファー:USAMI |
1レース
このレースは7.3も考えたが、前日のテストの際あまりスピードが延びていなかったので、6.3をチョイスしSX-MにデボシSL-2 32 カットアウトなしで行ってみた。ヒート前に走っているとなんだかテイルがズルズルする。特にジャイブが最悪で、ジャイブに入るとドリフトするみたいにテイルが流れる。案の定ジャイブに手こずりながらファイナルへ。
ファイナルヒートスタート。一瞬早いかと思いセイルを開いたが、オールフェアーでちょっと出遅れたが、何とか前についていきファーストマークへ。やっぱり・・・ジャイブでテイルが流れもたつく間に3位へ。続くセカンドマーク。今度は後ろ足が抜けずにスーパージャンボジャイブ!なんてこったー。そんなことをしている間に2人にはいられ5位へ。「ダサいな〜」なんて思っていると、最終マークで2人が沈。ラッキー!いい走りではなかったが何とか3位で食い止めた。
2レース
続くこのレースは流れるテイルをキープするのに、フィンを34に変更。さらにジャンクな海面でのノーズの挙動を抑えるためカットアウトをつけて挑んだ。やっぱりフィンサイズがマッチしていなかったようで、ジャイブのグリップも回復して順調にファイナルへ。ファイナルヒートを迎えたころには風がかなり落ちてきて、走るのがきついくらいの感じになっていた。オンシュアということもあってセイルをチェンジにいけない。これで走りきるしかない。腹をくくりスタートへ。ガッツリスタートを決めファーストマークへ。上下からはさまれる形でファーストマークへ続く。セカンドマークまでのレグで一人交わして、2位でアプローチ!?っと思ったら、またしても後ろ足がぬけずにスーパージャンボジャイブとなり順位を落とす。2回もやっちゃってダサいな!終始アンダーに苦しんだが何とか3位でフィニッシュ。初日はこの2レースで終了となった。
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| フォトグラファー:USAMI |
2日目
検見川らしいコンディションで朝を迎えたが、若干いつもよりは早めに吹き出していた。
このところ早く吹き出すと夕方落ちるパターンが多かったが、この日は昼にかけどんどんとあがってきて絶好のレース日和となった。ここで本日のみ行われるオープンクラスがスタート。続けて順調にレースを消化していく。いよいよ2日目のサーキットクラスがスタートした。
3レース
レース前にテストを繰り返し、いつもの強めのときのサーマルかなと思い8.3にSX-LデボシSL-2 46で出ることにした。第1ヒートということもあり早々に出艇したのだが風は上がる一方だった。このレース順調に勝ち上がった。ファイナル時はすでにオーバーに見舞われていた。普段のレースならまだまだいける数しかやってないのに、今回はすでに力がまるで入らないくらいに疲労していた。今回のレースで唯一の救いはスタートがばっちり決まっていたことだろう。このレースもまずまずのスタートでジャイブへ2、3番くらいでファーストマークを回航してセカンドマークへ・・・と思ったら、まさに走りだそうとした瞬間に足が「ズル!」っと滑って撃沈!・・・いやいやボードに尻もちをついたが寸前で何とか回復し走り出す。すでに何人かにパスされて5,6番くらいに。その後も挽回することもなく5位でフィニッシュ。かなりダサい!
4レース
時間的に見て最後になると思われるこのレース。一発決めなければ気がすまない。そこで今度は7.3にSX-Mに変更。最後の勝負に向かう。1回戦順調に勝ち上がりセミファイナルへ。だんだん風が落ち始めていて7.3でも際どくなってくる。いよいよセミファイナルスタート!やや下手からスタートを試みたが今大会で唯一のBADスタート!しかもアンダー。BADスタートだが何人かをファーストマークまでにパスして、続く第2レグでも交わして何とかファイナルへ。いよいよ最後のファイナルを残すのみ。何とか決めたいこのレース。スタートに集中しジャストスタートで飛び出す。アンダーだが今さらそんな事を言っていられる状況ではない。フルスロットルのままファーストマークを目指す。しかし上手から軽く交わされて2位で回航。その後も追いつくことも出来ずにそのまま2位でフィニッシュ!
この4レースを持って大会終了となった。
今回はPWA での経験を生かし42を選んだが、どの道具もいい感じで走れていた。唯一足りなかったのは自分自身の体力だった。いろいろな点でこんなに疲れたレースはなかったが、こんなに心に残ったレースも初めてだった。また、国内レースで初めて42をやってみたが、道具を選ぶドキドキ感などがスパイスとなって、よりゲーム性が高く熱いレースが出来ると確信した。今回、セイルやボードの風域がとても広くなっていることを再認識した。
皆さんも是非最高の武器を手に入れてレースに参加してください。心よりお待ちしています。
さぁー、次のレースに向けて切り替えていきます。次こそは優勝できるように頑張るのみです。
PWA ULSAN
世界と戦うのは本当にワクワクする。これ以上エキサイティングな大会が存在しないからだ。ラッキーなことに、近年ヨーロッパを中心として行われているPWAがアジアで、お隣の韓国で行われると聞いて参加を決意した。と言うよりも「何が何でも行ってやる!」的なノリでエントリーをした。競技種目はスラローム42 いま最も熱い種目だ。世界から前年度ランキングの上位10人を中心とした約15〜16名の選手に、アジア各国の選手を加えて争うこととなった。
ここウルサンは海なのだが、ちょうど本栖湖に似た感じのトレードウインドを持っている。この時期の海水温も低く、午後にかけて必ずといっていいほどの確率で風が上がってくる。風速はメンズで8.0〜7.0前後ぐらい。気持ちよく乗れる風が吹く。今回のレースに向けて自分なりにイメージして、ラージサイズからハイウインドまでの道具のチョイスを考えてテストしてきた。
大会前日にグットタイミングで風が上がり始めたので、8.3とSX-XXLで乗り始めた。「まあこんなもんだろう」と思いながらチューニングを詰めていく。続々と選手が乗り始め、PWA選手が出艇した頃にはガッチリと風が上がっていた。自分は7.3とSX-Mにチェンジして彼らの後を追う。彼らもみなタイトルを狙って来ているので、今までにない感じで調整をしている。そして更に風は上がりもう7.3では乗れない状態に陥った。しかし彼らはそんな中7.0台のセイルでカッ飛んでいた。尋常じゃないスピードで走っている。判っていたことだが、実際にこの目で見ると、とても張り合えるものではなかった。自分の実力を思い知らされた瞬間だった。しかし、ここに来たのだから何か掴んで、あわよくば「1本決めたい」そんな気持ちで大会へと入っていった。
いよいよレジストだ。この瞬間に1週間という長いレースを戦い抜く道具を決めなければならない。日本で「これで行く」と決めたが、前日の風とPWA選手の使っている道具を見ると心が揺れてしょうがなかった。だが今となっては腹をくくるしかない。セイル9.9、8.3、7.3、6.3にボード SX-XXLとSX-Mで戦うことにした。(後から判ったことだがPWAではレギュレーションがワイド80までとなっていて、IFCAルールでワイド85になっている。しかし、大会サイドで登録ボードとしてOKが出ていたので使用することが出来た。ちょっと勉強になった。)
レース初日。いつもとは反対から雨交じりの弱いブローが入ってきてレースが開始された。各選手9.0に130リッター前後のライトウインド用の道具で沖に向かう。コースは4ジャイブのダウンウインドコース。風も10ノット前後でややガスティーなコンディション。スタートで出遅れるとまずヒートアップは無い。
1レース目、ヒート表を見るとさすがの面子が並ぶ。8人4アップで自分のヒートは9人。総数が問題でなくPWAランカーが何人いるかがキーになってくる。このヒートはフリスタやウエーブで有名なロビースイフトをターゲットとして走ろうと考えた。ロビースイフトはレーシングでどんな走りをするのかまったくの未知数だから、彼を選んだ。その他のメンバーは前チャンピオンのアントアン、そしてアーノンとピーターボルウォーターだった。案の定スタートから3人はロケットのように飛び出し、止りそうなホールでも強烈なパンピングで、加速しているかのごとくファーストマークに飛び込んでいった。自分はまずまずのスタート。ライトウインドということもあり、うまいことロビースイフトを抑えスタートを切れた。その後ファースト、セカンド、サードマークと確実に彼を抑え、残すは最終マーク。イメージ通りにレースが出来ていたので、安心しきって上りをとり最終マークへ。「さぁー、最後のジャイブもきっちり決めて・・」なんて思いながらアプローチに入ろうとしたら、はるか下から何かが迫ってくる。なんと下に下らせてカッ飛んできたロビースイフトにインをつかれてしまった・・・やられた!それまできっちりマークしていたのに、よりにもよってこんな局面でやっちまった・・・マーク回航後もかなり弱いのでパンピング勝負。残念ながら彼から先に走り出し、この時点で負けが確定。1コケである。最終レグを走りながら自分に相当ムカつき、どこにもぶつけられない怒りが抑えられなかった。サードマーク回航後、彼のポジションを一瞬でも見ていれば・・・後で思えばこれがこのPWAのレースすべてを物語っている気もした。
初日はこのあと風が安定せずに終了となった。
2日目。前日の残りヒートからスタート。2レース目もまたまた厳しい。マークする選手はフランスの若者ジュリアンとまたもやスイフト、そしてダン。「この一角狙いかな」って感じでレースに臨む。(後でこのジュリアンが恐ろしく速い奴だと知ることになる)スタートで前に出ないと勝ち目が無い。しかし前に出たい気持ちが強くて、出すぎになってしまい、結局スタート前にブレーキ!痛い!痛すぎる!当たり前だがその瞬間に完全に彼らに置いていかれ、そのまま彼らのお尻を見ながら走るのみ。悔しい!PWA選手はスタートがうまい!ほとんどの選手がトップスピードでスタートラインを駆け抜けていく。まったく隙がない。これがPWAなのだ。このヒートも1コケである。しばらく1コケっていうのを味わっていなかった。
浜で進行していくヒートを眺めていると、そこで走りたくってしょうがない。めちゃくちゃ悔しいけど、明らかに彼らは別次元でレースを行っている。この年齢になって、「純粋に上手くなって彼らとレースがしたい!」という思いに駆られながらセミファイナル、ファイナルを見ていた。
続く第3レース。なんとPWA 4人に加えオレと合志の厳しいヒートとなった。俺も合志もジュリアン狙い。どっちが上がるか勝負といった感じ。しかし、そこはPWA選手。スタートからフルスピードでまったく隙がない。オレも合志も手が届かずに5位6位。またまた1コケだ。悔しい!
第4レース、フランスのジュリアン、セドリックそしてロビースイフト、ジミーといった顔ぶれ。遅い選手はいない。むしろヤバイくらいみんな速い。しかし、若手とレース経験の浅そうなロビーとこの三人は何かやらかすかもしれない。これまでを見ていても結構ムラのあるレースをしていた。なかなかあわないスタートに苦しんでいたけど、ここも攻めていかなければならない。1列目でクリーンスタートを切りたいがために、またもや速めにスタートラインへ。自分でも1秒くらい速いのはわかっていたが、ここでストップするわけには行かない。セイルをぐっと引き込んでラインを通過。すると程なくして第一代表旗が掲揚されホーンが鳴らされた。自分なのは分っていた。「ひょっとしてもあるかな」なんて思いボードを見に行く。運営の人と目が合い「お前だ!」とニコっと微笑みながらグサっと来る合図とともに、「浜へ帰れ」と言われた。やっちゃったー。せっかくのチャンスだったかも知れないのになんて思ったが、そんなに甘くないわな。いいとこ無しのレース展開が続いて、どうにもこうにも「なんだかな〜」みたいな時間を過ごしている。けれど、負けても得る物があるのがPWA。各ヒートを見ていると何をするべきかが良くわかるし、彼らの走りは迫力があって見ていてまったく飽きない。これが唯一の救いだった気がする。
第5レースもなかなかの面子が揃っている。もちろんヒートアップの4番目の席を狙いレースを組み立てる。ここでのマークはジュリアンとジャスパーそして合志。集中を高めてスタートへ。今までのこともあるので、2〜3秒遅めにアプローチに入っていった。が、今迄で一番スピードに乗った状態で入っていけた。しかし、どんなに頑張ってもファーストマークでは5番手。1つ前の選手に手が届きそうで届かない。おまけにセカンドマークのジャイブの立ち上がりで合志にかわされ6番手へ。サードマークで不意のブローを食らったジャスパーが沈!「うぉー!何てこったーやっちまったー。」セカンドマークの回航をもっと慎重にしていれば・・。そんな思いで、合志の背中を見ながら5位でフィニッシュ。またもや1コケである。まったく情けないやら何やらで、どうにもこうにもって気分だ。
第6レースも全く厳しいヒートだ。ここまででロビースイフトとジュリアンとよく当たる。こいつらをターゲットにしてきているが正直スピードは1枚上手だ。しかも、それ以外のPWA選手は更に上を行っている。絡むことさえで出来ない。シークエンスに入り今回は上スタートを狙いアプローチ。上側にジュリアンがいたので、今回は「ブロックしながらギリギリいやらしい走りをするしかないな」そう腹をくくりジャストスタート。スタートを決めジュリアンを後方に抑えることが出来た。しばらく上りながら抑えていると、焦れたジュリアンが下へ。ぎりぎりひっついて自分も下へかぶせに走る。オーバーラップしかかるギリギリのタイミングでノーズを抑える。「ファッ○!」後ろから叫ぶ声がしたが、構わず上りながら抑えてファーストマークへ。このまま作戦通りに走れば・・・。しかし、スピードに乗り切ってアプローチに入ったためかどうかはわからないが、ハーネスラインを外すタイミングが遅れてしまい、ジャイブが大きく膨らんでしまった。「オーノー!」当然インを突かれ軽くかわされてしまった。先に行かれてしまうと、もう手が出せない。悔しいが現実だ。そのまままた5位でフィニュッシュ。またまた1コケ。こんなこすい手を使っても駄目だった。しかもフィニュッシュ後、ジュリアンに「お前イカレてる!?」みたいな感じでメンチを切られた。
この後はコンディションが整わずにレースが行われることが無かった。
今回この6レースとても大きな意義があった。これ以上すばらしいステージは存在しない。選手もプロなら運営スタッフもプロの集まり。お互いプロだからこんなすばらしいレースが出来るのだろうと感じた。「このメンバーに認めてもらえる選手になりたい!」と強く思った。今の自分はその他大勢って感じで、世界の選手からは「顔無し名無し」の選手で、認識されていない。悔しいけど現実だ。世界にはまだまだ沢山のすばらしい選手がいる。こんな中で自分を鍛えられたらどんなにすばらしいだろう。純粋に「ウインドサーフィがうまくなりたい!」そう思った。
新舞子SLレポート- SX XXL + Warp F2007
3月30日〜4月1日にかけて愛知県新舞子にて新舞子SLが開催された。
時期的にはぎりぎり西風を狙えるところで、今回は初日の南系、2日目弱いながらも前線通過後の北西を期待しての展開が予想されていた。
今期JPWでは42に関するルールを適用しないことを決めていたのだが、自分では42ルールを意識しての道具意のチョイスをしていた。
会場に持っていったのは、SX-S,M,XXLの3本。
またセイルは07Warp F2007 9.9、8.3、7.3、6.3、5.4の5枚。
今期よりPWAルールでボードの最大幅が85センチなったということで、ミニマムウインドを中心とするXXLと9.9を柱に組み立てをしてみた。
予想通り南東の弱い風が吹いてきてZ旗が掲揚された。
海上は12〜14ノット、マックス18ノットの風が吹いていた。
海面の状況、天気図、時間などを考慮してガスティーでホールも多く風速も落ちていくと判断して最大セットで出艇した。
ブロー自体はしっかりしていたが予想通りのコンディションだった。
今回使用のSX−XXLは145リッターということもあり十分ミニマムを走ってくれるボリュームサイズがあるが、FWボードとは違い回転性能においては秀逸でマーキングコントロールも自在に操ることが出来る。
また、昨年からテストしていて20ノットを超えるコンディションでも十分コントロールできることが実証されていたので、マックス18ノットというアナウンスを聞いてもなんら問題はなかった(軽量級の人でも問題なく乗れます)。
また、07 Warp F2007は今回が初めての使用だったが、数日前に9.0、7.3、6.3をテストしたところまずまずの走りだったので、十分実践投入しても問題ないと感じていた。
今回第1ヒートということもあり早々に海上へ行きテストランを繰り返した。
セイルはもう少しチューニングしたい点も出てはいたが、今回はこのまま走ってみることにした。なかなかブローは安定しない中でタイミングを合わせてのスタートが繰り返された。ブローのタイミングを逃すと取り返しのつかない、そんな「ぴりぴりムード」の中でヒートが消化されていった。自分はそんなコンディションの中、不安要素がまったくなく、ややスタートに出遅れたときもあったが、ボード&セイルのポテンシャルが高いので難なく走りきることが出来、無難にファイナルまで進出することが出来た。
迎えたファイナルもスタートのポジションからブローの合わせも完璧で飛び出すことに成功。その後もセカンドマークまでは難なく回航するも、風が落ちてしまいキャンセルとなってしまった。あと2,3ノットあれば走りきれたのに残念だった。
今回はコンディション不良のためすべてのレースがキャンセルとなってしまったが、ラージサイズSLの醍醐味を感じることが出来た。本当に弱い風の中からプレーニングに入り、ホールのつなぎも従来サイズとは比べ物にならないくらい走り続けることが出来、今まで出来ずにいたコンディションでもレースを楽しめるそんな手ごたえがあった。
また、今期より新加入したJ1合志選手はこの風の中100リッタークラスのボードと07Warp F2007の7.8を使用し1回戦、2回戦をトップで勝ち上がってきた。この点からも07 Warp F2007は風域も広くチュ―ニングによっては9.9と7.8などをつなぐことも出来るので、個々に応じたセイルチョイスによって幅広く遊べると感じた。これからのレースシーンが楽しみだ。皆さんも是非体験してみてください。
F2 '07SXシリーズ
前年度モデルはS,M,Lの3モデルがリリースされたが、今期は更に強風スペシャルのXS、ライトウインドスペシャルのXL、XXLが追加され全6モデルとなった。
また、全てのモデルが全長235pとワンレングスコンセプトを採用し、ライトウインド用はよりワイド&ショートに、ハイウインド用はスタンダードスラロームといった感じに見受けられた。
さらにXS以外にはF2伝統のエアーパイプ&カットアウトシステムに加え、昨年FWで実績を作ったアジャスタブル・カットアウトが採用となった。
ライトウインド用のXL、XXLだが、去年のLサイズで唯一物足りなかったのはミニマムぎりぎりでの走りだった。このポイントを埋めるがごとくリリースとなったのがXL、XXLの2モデル。XLは幅80cmで135リットル XXLは幅85cmで145リットル テストコンディションはオンショアで10ノットから20ノットといったところだろう。セイルは9.9と9.0をそれぞれに乗せて乗ってみた。
サイズアップされたこの2モデルは去年のLに比べ格段に走り出しが早くなっている。ミニマムぎりぎりの6〜7ノットからスムーズに走り出していく。XXLはやはりその大きさから走り出しがきわめて良く、ブローホールのつなぎをボード自体がしてくれるほどスムーズな走りをしている。セイルサイズも9.9を乗せてもなんら問題なく走っていくほどのボリューム感があるので、安心してラージサイズを乗せることができる。
また、オーバー時のコントロール性も非常によく、20ノットぐらいまでは難なく走ることができる。そして、このモデルで特筆すべき点はズバリ「ジャイブ」。 驚くほど回転性がよく、軽くレールをかませるだけでオートマチックにドライブしていく。これは是非体験して欲しい。誰もがイージーにレイルターンを手に入れることができ、夏のサーマルや今まで走れないでいたライトウインドでのプレーニングを実現できるでしょう。XLは現スラローム42ルールに最も適したサイズで、幅80pの135リットル。9.9もしっかり乗るボリュームだが、9.0ぐらいがベストマッチな感じを受けた。XXLと乗り比べると、同じコンディションで走り出しこそやや劣るものの、いったん走り出してしまえばそのボリュームからは想像できないほどの軽い走りをする。ライトウインド時も、走り出してしまえばブローホールのつなぎもよく、トップスピードもXXLより1枚上のスピード感を味わえる。また、強風時もとても安定した走りをするので、7.0前後まで引っぱって乗ることもできる。もちろんジャイブがしやすいことは言うまでもない。体の大きさや、ゲレンデコンディション、レースシーンのどによってベストチョイスすると良いでしょう。
次にミドルコンディションで最も中心となるM、Lだが、残念ながらLはまだテストできていない。データーでは幅75cmで115リットル体格の大きい人のミドルサイズ。また、女性のライトウインド用などに適していそうなので早くテストしてみたい。幅69cmで106リットルのMは'05とスペック的にあまり違いが無いが、風域が'05に比べ、アンダーもオーバーもどちらにもレンジが広がった感じがする。ベストマッチは7.3、6.8ぐらいで使うとかなりコントロール性も高く、トップスピードも高いところでキープできる。SL42を意識するとライトコンディションが予想されるゲレンデの2本目に最適なボードだと感じる。
最後にハイウインド用のS、XS。幅58cmの90リットルのSだが、ハイウインドスラロームの中心となって使用が予想される1本。今年のボードすべてのサイズに共通することだが、アジャスタブル・カットアウトが採用されたことにより、驚くほどのボードの安定感が生まれた。いわゆる水なじみのいいボードで、ボトムをたたく症状が出にくくなっていて、アベレージスピードが格段に上がる。その現象はハイウインドになればなるほど安定感が増していくような感覚を受けるため、セイルトリムに集中できる。
更に、想像を超える爆風コンディションスペシャルとして用意されたのがXS。幅54cm、81リットルのこのボードは他のラインナップとは異なり、オーソドックスなスラロームボードでカットアウトは採用されていない。乗ってみるとやはりこのSXシリーズすべのサイズに共通する抜群の安定感を感じる。どこまででもコントロールできそうな感じが足元に伝わってくる。今まで強風でつらい思いをしていた小柄なセイラーや女性スラローマーに、また大柄なセイラーのスピードボード兼用に最適な一本だ。実際30ノットくらいのチョッピー海面でもボードが安定しているので、臆することなくセイルを引き込み続けることができた。
今回はまだまだ少ない時間での話だが、チューニングポイントがカットアウトをはじめジョイントポジション、ストラップポジションまたフィンのモデルやサイズ、使用風域など考える要素が多いのも楽しみの一つ。
最後にカットアウトについて。装着すると水なじみが良くノーズが低く安定して走ることができる。また、アップウインド性能も良くフィギュア8やオーバー、チョッピーに適していてアベレージスピードを維持したいようなときに良いと思う。また、カットアウトをはずした場合、ノーズリフトが良くボードの抜けが良くなりトップスピードが良くなるので、一瞬のスピード勝負を要するときやフラットな海面に良いと思う。
ボードの走らせ方や狙いは人それぞれ異なると思うので、自分に適した組み合わせを探し、皆さんも是非このイージーライドスラロームで「浜イチ君」を目指してください。
新しい情報はブログ(http://star.ap.teacup.com/j85kong/)のほうにアップしていきますので興味のある方は参考にしてください。
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